★2020年9月11日(金) 廻り目平キャンプ場→自宅へ
いよいよぜいたくなキャンプ旅も終わる。
キャンプの朝の定番、ほうじ茶が柔らかく身体に染み込んでくる。
廻り目平の気持ちのいいキャンプサイトが朝日に照らされる。
朝食はパスタを茹でて、夕飯の残りのクリーム煮をあえて完成。
レタスと食べ残していたトマトをサラダに。
美味しいけれど、今日も朝から食べ過ぎた。
朝から登山客がやってくる。
やはり、ここは登山のベースキャンプ場なんだと実感する。
廻り目平のこのサイト、そんなに広いわけじゃないけど、周囲に見える山を含めて、開放的な雰囲気。
やっぱり、好きなキャンプ場だ。
旅の間、よく思い出していたことがある。
パックパックをかつぎ、四万十川を3泊4日で歩いた23年前の旅だ。
河原のキャンプ地で一泊。
翌朝、近所の家に水をもらいに行き、しばらく話し込んだ。
当時はまだ「水を買う」という習慣がほとんどなかったように思う。
2泊目。
夕方、キャンプ予定地近くに到着。
設営する前にまた近くの民家に水をもらいに行った。
水を分けてくれた70代ぐらいのおばあさんに「ごはん食べて行けば?」と誘われた。
図々しくも家にあがりこみ、お風呂からあがってきたおじいさんと3人で食卓を囲む。
鮎やカニ、テーブルに並ぶのは四万十川づくしの料理。
ビールもいただいた。
「泊まっていけよ」と言われ、ありがたく布団の中で熟睡した。
翌朝、朝食はもちろん、昼のお弁当まで持たせてくれた。
疲れがとれるからと、近くの森で採取した野生のハチミツのお土産付き。
忘れられない思い出だ。
僕はきっと、こんな旅をしたいのだろう。
人と出会い、交われる旅を。
でも、人との出会いなんて運次第。
しかも車で移動していたら、出会いは限られる。
でも、いつかまたそんな出会いがあればいい。
すてきな出会いがあると信じて、また旅に出ようと思う。
「立山・飛騨・信州キャンプ旅」を読んでくださったみなさま、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
今回のキャンプ旅はいろいろと考えるところがあり、思いを率直につづったつもりです。
それゆえに一部気取ったような、暑苦しい文章となり、読みづらかったところがあるかもしれません。
ご容赦いただければと思います。
(おわり)